今年も、台風のシーズンが到来しました。大切な家族を守るために、台風・水害への備えは万全にしておきたいところです。そんなときオススメなのが、マイ・タイムライン。
実際に作った我が家の作成例をご覧いただきながら、作成のポイント、詳しい作り方をカンタン解説していきます。
この記事では、マイ・タイムラインを作るハードルをさげ、実際に作っていただけるようにサポートすることを目的にしています。
Contents
マイ・タイムラインの作り方!台風・水害に備えよう!
少し前の記事で、豪雨対策として「マイ・タイムラインプロジェクト」についてご紹介しましたが、とても反響がありました。
台風による水害が心配される、これからの季節に役立つ方法なので、ぜひ沢山の方に知ってもらい、実際に作成するところまで行動していただけたらと思います。
マイ・タイムラインとは?
マイ・タイムラインとは、台風や豪雨による水害に備えて、自分が「その時とるべき行動」を前もってまとめた行動指針のことです。
自分や家族にベストな逃げ方やタイミングについて事前に考えて、基本的な行動プランを作っておくことで、避難する際の心強いサポートツールになります。
自宅の状況や家族構成を考慮した、ひとりひとりに最適な行動プランが作れるので、国土交通省が推奨している方法です。
さらに詳しくマイ・タイムラインについて知りたい方や、小・中学生向けマイ・タイムラインのひな形「逃げキッド」をダウンロードしたい方は、こちらの記事も参考になると思います。→マイ・タイムラインとは?作り方などカンタン解説!
マイ・タイムライン作成例!
マイ・タイムラインを作っておく大切さがわかっても、具体例など作り方がイメージできないと、なかなか作るまでには至らないこともあると思います。
ここからは実際にオカンが作成したマイ・タイムラインと、おすすめの作り方をご紹介します。
マイ・タイムラインを作ってみよう!
こちらの作り方は、以下のいずれかで作るのに適した作り方です。
- 下館河川事務所のサイトから「逃げキッド」をダウンロードして作る
- 手書きで作る
- パソコンで作る
マイ・タイムライン作成の手順
STEP1.自宅のリスクと家族の状況を確認する
STEP2.とるべき行動を思いつくまま書き出す(マインドマップがおすすめ)
STEP3.時系列にタイムラインに貼っていく(カラー付箋がおすすめ)
STEP1.自宅のリスクと家族の現状を把握する
・乳幼児など移動に時間がかかる家族がいる、などの避難時に注意が必要な家族の現状を確認する
・自宅のある地域のハザードマップを確認する
・逃げキッドをダウンロードして、水害が発生するまでの流れを知っておく
逃げキッドは、国土交通省 下館河川事務所が作成した「みんなでマイ・タイムライン」ポータルサイトからダウンロードできます。(https://mytimeline.river.or.jp)
STEP2.とるべき行動を思いつくまま書き出す
考えを次々と出す方法として、マインドマップがおすすめです。
PCやスマホのアプリでも、手書きでもOKです。
参考までに、オカンが思いつくまま書き出したあと、整理したマインドマップを載せておきます。(上図)
(オカンが使用したマインドマップのアプリはXmindという無料のPCアプリです。)
画像では見にくいので、それぞれ箇条書きにリストにしています。
台風が発生
・台風の進路をチェック
・家族全員のスケジュールを確認
・マイ・タイムラインを確認
進路の予報円に入ってる
・持病薬をもらいに病院へ行く
・子供の必需品を買い足す(おむつ、ミルク、離乳食)
・避難リュックを準備
・必需品の買い出し(ガムテープ(養生テープ)、水、菓子パン、カップ麺、ガスボンベ、など)
・ハザードマップで避難場所を確認
台風接近の前日
・物干し竿を下ろす
・植木鉢を室内へ移動
・ベランダの物を片付ける
・窓枠にあうダンボールを用意
・懐中電灯の確認
・1階の家電を2階に移動する
台風が接近の2~3時間前
・窓ガラスにガムテープを貼る
・ベランダ窓の外からダンボールも貼る
・台風情報をチェック
・近くの川の水位を確認する
・避難用の服装に着替える
水位が上がってきた
・家の中の安全地帯で過ごす
・避難リュック玄関に置く
・いつでも出れる準備する
避難準備が発令
・ブレーカーを落とす
・ガスの元栓を閉める
・高台の避難所に移動開始
・スニーカーで避難
・傘など棒で足元を確認する
氾濫危険水位に到達
・安全に避難完了!
※チェックマークの部分は、オカンなりに確認したい重要ポイントだと思ったタイミングです。もっと細かく、もっと大まかに、などご自宅のリスクと兼ね合わせてご検討されることをおすすめします。
※このほか、台風到来の前日までに、家族の状況に合わせて以下もチェックしておきたいポイントです。
・停電対策:ポータブル充電器(モバイルバッテリー)と携帯電話をフル充電しておく、ご飯を多めに炊いておく、発電機を出しておくなど
・断水対策:洗濯物を完了させる、非常トイレの用意(サイズアウトした子供のおむつは活用できる!)
・その他:枕元にヘルメット・運動靴を置いて寝る、現金を引き出しておくなど
STEP3.時系列にタイムラインに貼っていく
実際に、オカンが作ったマイ・タイムラインがこちらです。
付箋の色で、緊急度合いが一目でわかるように工夫しています。
付箋であれば、貼り直しが可能なので、おすすめです。
マインドマップはあくまでオカン流のおすすめなので、直接ふせんに書いてもOKです。
多忙でなかなか作れない時は?
一回で完璧なものを作ろうとするとハードルが高く、大変そうな気がして億劫になります。
子育てや仕事で忙しいので、つい後回しになってしまいますよね。
そんなときおすすめなのは、作るアクションを細かく分けること。
例えば、1日5分でもできることがあります。
- ハザードマップを確認する
- 逃げキッドをダウンロードする
- 逃げキッドを読んでみる
- 家の現状把握をする作成のチェックシートに記入する
- (マインドマップをダウンロードする)
- (思いついたことをマインドマップに書いてみる)
- ふせんに書き出してみる
- 付箋を並べ替える など
これらを一つずつ、スキマ時間にやっていくと完成します。
ひとつ、ひとつは小さいことなので、気持ちも軽くなりハードルが下がります。
すると、「とりあえず作ってみよう」「ちょっと書いてみよう」と行動しやすくなりますよ。
これをもとに、家族で話し合ったり、気づいた所を改善していけば、より心強いサポートツールになります。
まずは、小さくてもいいので、何か進めてもらえると嬉しいです。
ブックマークおすすめリスト
・川の状況チェック:国土交通省「川の防災情報」(https://www.river.go.jp/portal/#80)
・台風や雨の情報:気象庁HP(https://www.jma.go.jp/jp/yoho/)
・お住いの市区町村のHP
ブックマークに「防災」フォルダを作って、上記の災害に役立つ情報サイトをブックマークしておくと便利です。
マイ・タイムラインの作り方!「台風・水害への備え」まとめ
マイ・タイムラインは、事前に作っておくことに大きな意味があります。
冷静な頭で判断できるときに、自分たちの行動指針をつくることで、いざというときに、迷わず行動しやすくなります。
しかし、大事だと理解しても、なかなか作るまでの行動には至らないものです。
マイタイムラインは、何度でも作り変えれるので、完璧につくろうと気負いせず、気軽に作ってみてくださいね。
何度も作るうちに、防災意識が高まり、知識もついてきます。
いざというときに、家族を守れる親でありたいですね。
マイタイムラインをつくるときに、これが1番のモチベーションになります。
みなさんも、ぜひ一度作ってみてくださいね。
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※浸水地域などの状況はそれぞれ異なるので、防災情報をもとに目の前の状況によって、ご自身で最終判断をお願いします。
※こちらのタイムラインは一例ですので、この通り行動した結果、生じたいかなる事柄も責任は持てません。
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